知らないと後悔する「持ち家」に関する離婚準備とは?

妻の浪費癖が急に始まり、家計が回らなくなり離婚を決意

浪費する女性

今回インタビューに答えていただいたのは、元奥様の浪費癖が急に始まり、家計が回らなくなり離婚を決意したという、離婚当時47歳の男性です。

長男のことを考えて離婚を決意したそうですが、このかたは元奥様のことを今も愛しているそうです。
当時の状況について詳しくご説明いただくことができました。

当サイトでは、離婚経験者の方にアンケート形式で離婚の体験についてお答えいただいています。
似たような境遇にあるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

離婚時の状況
  • 結婚生活20年の末に離婚
  • 年齢:47
  • 職業:会社員
  • 相手の年齢:43歳
  • 相手の職業:公務員
  • 子供:長男14歳
目次

元奥様との出会いと結婚に至った経緯を教えてください

離婚した妻とは会社の先輩に紹介して頂き知り合いました。

出会った時は、本当に素敵な女性だなと心から思ったんです。
とにかく明るくて心配りが出来る女性でした。

美人でしたし、そこにいるだけで雰囲気がパッと明るくなった事を今でも覚えています。
第一印象は、こういう人を奥さんにしたらどんなに人生が豊かになるだろうと思いました。
もう完全に僕の一目惚れですね。

僕は自分の気持ちに素直になって、彼女に猛アタックを開始しました。
僕の強烈な意気込みとは裏腹に割と彼女の方はあっさりと僕の交際申し込みをOKしてくれました。

そんな感じで僕と妻は自然な感じで交際をスタートさせ、付き合っている間は特に目立ったトラブルもなく、交際から三年後には無事、結婚に至りました。
妻と結婚した決め手は、彼女に僕が運命めいたものを感じた事が全てです。

なぜ、離婚することになったのか、原因を教えてください

離婚の理由は急に始まった妻の浪費です。

僕と妻の月収を足しても追いつかない程の買い物を妻は急にし出しました。
しかも買ってくるのは生活に必要な物ではありません。

高級ブランドのバッグ、時計、洋服はもちろん、弾けもしないギターを買ってきた事もあります。
ネットでその評価額を見た時には本当に腰を抜かしそうになった絵画も妻は何食わぬ顔で買ってきました。

さらに悪い事にそんな高額な物を買って来ては、家の中に放置をして、また次の日になると別の買い物をして来ます。
すぐに我が家の家計は火の車になりました。

毎月の収入では到底、返済は追い付きません。
貯蓄を取り崩して返済に充てましたが、やはりそれでも追い付かず、見かねた妻の両親が僕に詫びを入れながら借金を肩代わりしてくれました。

でもそんな事も長くは続きません。
状況を打破するには妻の浪費をやめさせないと根本的な解決にはならないのです。

しかしながら妻は僕や子供、そして自分の両親にかけた心配、迷惑など全く理解もせず、相変わらず浪費を続けます。
僕は周囲の勧めもあって妻との離婚を決意し、そして実行しました。

離婚を告げた時、元奥様はどのような反応をしましたか?

妻の浪費はある意味、メンタル的な病気に原因があったようです。

僕が正式に離婚を申し出てもしばらくはその理由も理解出来ないようでした。
なので、全く妻は離婚協議に応じないのです。

そんな中、僕に気を使ってくれていた妻の両親も離婚協議の間に入ってくれたのです。
妻の両親が間に入るようになってから、ようやく少しずつではありますが、妻は話し合いのテーブルに着くようになったんです。

メンタル的な病気もあったので、話し合いの最中に取り乱す事もあります。
僕も何度も感情的になってしまった事もあります。

けれども、ある意味妻をこういう状況にした理由は自分にもあるかもしれないと思い、腹が立つ事があっても何とか自分を落ち着かせるように心掛けました。

離婚協議の最後の方では妻はかなり落ち着きを取り戻し、現実を受け入れる事が出来ていたのだと思います。

離婚の協議はすぐにまとまりましたか? それとも、時間がかかり大変なものでしたか?

離婚協議にはかなり時間を要しました。実にその期間は半年です。

けれども僕にとってはその半年は三年にも五年にも長く思えましたね。
もし、人生の中でもう一度離婚協議をしろと言われてもあの辛さを思い起こすと二度とはしたくありません。

離婚協議をしている間、僕はやたらと妻と付き合っていた頃、子供が生まれたばかりの楽しかった時の事ばかりを思い出していたんです。
その頃は妻をパートナーにして僕はこの上ない幸せを手に入れていました。

なのに今、こうして目の前でそのパートナーと離婚協議をしている現実に、僕自身すら受け入れられないと感じる時があり、本当に辛く思いました。
そんな事で離婚協議は本当に多難なもので、とてもスムーズに行ったとは言えません。

「親権」や「養育費」についてはどのようになりましたか?

一人息子の親権はもちろん僕の方となりました。

この頃の妻には経済力は全くありませんでしたので、ほとんど協議のテーブルには乗りませんでした。
当の子供も母親の状況は分かっていたので、彼の心情は別にして、両親の離婚後は僕と暮らす事に全く異論は言いませんでした。

慰謝料は妻の両親から僕に社会通念上の事はしたいと申し出がありました。
けれど、それは僕の方からお断りしたのです。

仮にも僕と妻はそれまで夫婦であったので、妻が精神的な理由でそのような事になった原因は多少なりとも僕にもあると思っていました。
しかも、妻が作った借金の多くは妻の両親が片付けてくれたのです。

恐らくはなけなしの老後資金から工面したと思うと、慰謝料までは受け取れません。
結果、僕は妻と慰謝料の授受はなしという事で離婚となりました。

離婚してよかったことを教えてください

離婚してよかったと思う事は子供との平穏な生活を取り戻せたという事です。

離婚する前は、我が家は常に不穏な状況でした。
中学生という多感な時期に両親の離婚問題が吹き荒れる家庭で過ごさなければならなかった息子が不憫でなりません。

長男にしてみれば大好きな母親と別れて生活をする事自体、不本意な事だと思います。
けれども、中学生らしく学校生活や部活などに集中するには当時の我が家は荒みきっていました。

家計がボロボロの状況ではやはり幸せな家庭は維持出来ません。
けれども今は僕と長男の二人だけの生活になりましたが、そこには確かな安定があります。

その平穏を取り戻したと実感した時、僕は離婚をして本当に良かったと思っています。

離婚して辛いと感じたことを教えてください

離婚後、妻はメンタル的な病気の治療のために仕事を退職し病院に入院をしたと聞きました。

どうやら退院後には実家で彼女なりにリハビリに励んでいるようです。
長年、連れ添った妻です。
妻のリハビリに打ち込む姿、そして彼女の心情が僕には手に取るように分かりました。

もし、今、僕が妻の側にいたのなら彼女の社会復帰は少しでも早くなったのだろうかと思うと、心の何処かで離婚は間違いだったのかと後悔の念が湧いて来る事もあります。

そんな自責の念にかられている時が一番、辛いですね。

離婚して正解だと感じますか? それとも後悔の方が大きいですか?

離婚して正解だったとは思っています。

何より長男の将来を心配していました。
もし妻がめちゃくちゃな浪費を辞めたとしても、また再発しないとも限りません。

そうなると長男の学費にも影響が出ます。
長男には何も責任は無いのです。

幸いにも長男は学校の勉強、そして部活に今は打ち込んでいて、彼なりの青春の時を過ごしています。
僕は妻にとっては夫でありましたが、長男にとっては親なのです。

妻は自分で破滅の道を進みました。
けれども長男はまだ自分の力で人生を切り開くにはあまりにも非力です。

そこは親である僕が全力で支えないといけないと思っています。
つまり僕は夫という立場よりも親としての責任を選んだのです。

その選択は今でも間違いではなかったと思っています。

現在は再婚していますか?

再婚はしていません。そして今は再婚を考えていません。

僕は妻を愛していました。
信じてもらえないかもしれませんが、今でも僕が愛している女性は元妻なのです。

もし再婚するとしたら、家族三人で笑って食卓を囲めるまで復帰した妻としたいと思っています。

離婚経験者として、現在、離婚を悩んでいる人に向けてアドバイスをお願いします

離婚は本当に大変な問題です。

最近では簡単に分かれる夫婦もいるようですが、僕の場合は全くそういう事はありませんでした。
とにかくたくさんの人に迷惑、心配をかけましたね。

人生の中でこれほど自分の事で人を巻き込んだ事はないように思います。
離婚はするなとは言いませんが、するのであれば、迷惑をかける周囲の人は最小限にとどめるに十分に考える必要があると思います。

なにしろ人は一人では生きて行けません。
僕には長男がいます。
だから妻と離婚しても妻の両親との付き合いは続くのです。

離婚するからといって、周囲の人にどんな仕打ちをしても良いと考えていると、必ずいつか自分にしっぺ返しが来ると思います。
ただ、離婚協議中はそこまで冷静になれない事も事実です。

正しい判断が出来ないと思った時は友人、知り合い、または弁護士でも良いと思います。
なるべくいろんな人の意見やアドバイスを受けた方が良いですね。

調査方法:アンケートサイトにて質問
調査日:2019年9月20日

[cc id=258]

多くの夫婦がやっている「持ち家」に関する離婚準備

離婚後に後悔することの一つが、「持ち家」に関する離婚準備を怠ってしまうことです。
大きな後悔をする前に、離婚を切り出す前に学んでおきましょう。

浪費する女性

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次