「夫から離婚したいと言われたけど、離婚したくない…」
「離婚を回避するためにはどうすればいいのかわからない…」
夫から突然離婚を切り出されたとき、どうすればいいのかと途方に暮れてしまいますよね。この先どうなるの?子供はどうするの?など、不安や心配で頭がいっぱいになるのも無理はありません。
まずは、冷静になって自分の気持ちを整理しましょう。その後、関係修復のためにできることをやるのがおすすめです。
ここでは、
- 妻が離婚したくない代表的な4つの理由
- 夫と離婚したくない妻が関係修復のために行うこと
- 夫と離婚したくない妻がやってはいけない行動3つ
について、ご紹介します。
円満な夫婦生活を取り戻すためのヒントが、きっとあるはずですよ。
妻が離婚したくない理由
そもそも、あなたはなぜ夫と離婚したくないのでしょうか?夫と離婚したくない自分の気持ちと向き合ってみましょう。
離婚したくない理由がはっきりと分かれば、今後どうするべきかを具体的に考えられるはずです。
以下、代表的な「妻が夫と離婚したくない理由」を4つご紹介します。
あなたの気持ちに近いものがあれば、ぜひ参考にしてください。
夫のことが好き
離婚したくない理由で一番多いのは、「まだ夫のことが好きだから」だと思います。相手に愛情が残っていれば、離れたくないと思うのも当然ですよね。おそらくこのまま離婚すれば、あなたは後悔することになるでしょう。
まずは夫婦関係を再構築できないか、2人で真剣に話し合うことが重要です。その際には、夫がなぜあなたと離婚したいと思っているのか、最初に問いかけましょう。その理由を元に、解決策を探っていくのがベストです。
たとえば「家事もせずにぐーたらしている姿に幻滅した」と夫が感じているのならば、今後の家事はどのくらいやるのか、働きに出たほうがいいのか、などを具体的に決めましょう。そして約束事を守りながら、行動で誠意を示していくのです。
その際にやってはいけないのが、「これから頑張る」と抽象的な宣言をしてしまうこと。『頑張る宣言』をしたところで、本当に改善するかどうかは怪しいものですよね。具体的な行動を決めて、その変化を相手に示しましょう。
変化しないままでは、今度こそ夫からの愛情や信頼を失ってしまいます。しっかりと2人で解決策を探り、改善できるように行動していきましょう!
子供のために離婚したくない
子供がいる場合、「子供から父親を奪うのがいやだ」と、離婚を拒否する方も多いと思います。
確かに、子供からすれば父親と離れてしまうため、寂しい思いをさせてしまう可能性はありますよね。このまま両親が揃っているほうが安心かもしれません。ですが、それは本当に子供にとって良いことなのでしょうか?
もしも、夫婦で毎日喧嘩していたり、お互いの悪口を子供に吹聴したりしている場合は要注意です。そんな両親の姿を見せれば、子供は想像以上に辛い思いを抱え込んでしまい、挙げ句には、非行に走ってしまうこともあります。無理して結婚生活を続けるよりも、思い切って離婚したほうが、逆に子供の精神的負担が減って安心して暮らせることでしょう。
子供のことを考えるのはとても大切です。しかし、必ずしも「両親が揃っている=子供は幸せ」ではありません。上記のように、離婚することで子供のためになるケースもあります。
子供の立場も考慮しながら、離婚するべきなのかどうか、検討することがおすすめです。
離婚すると経済的に困窮する
離婚をすれば、世帯収入は当然減ります。あなたがパートあるいは専業主婦の場合、経済的な不安がありますよね。
「お金が減るくらいなら『旦那はATM』だと思って、婚姻生活を続けたほうが良いのかも…」と悩んでいませんか?
しかし、経済的な理由でこのままの生活が続いても、あなたが幸せになれるとは限りません。いつか限界が来てしまうことでしょう。
「お金さえあればいつでも離婚したい!」と本気で考えているなら、離婚後のお金をどう工面するかを考えた方が現実的です。
たとえば夫の不倫が原因で離婚したいなら、不倫の証拠を確実に掴んで、離婚時に慰謝料を請求しましょう。場合によっては、数百万円ほど請求できる可能性があります。
他にも、子供がいる場合は養育費が請求できますし、お互いが今までに築き上げた財産を分け合うこと(財産分与)もできます。財産分与については、持ち家や車も対象です。現在の価値や売却価格などを把握し、およそ半分にするといくらぐらいか、計算してみてください。具体的な金額が分かれば、将来的なやりくりがしやすくなりますよ。
このように、離婚後のお金についてしっかりと把握できれば、経済的な不安も解決できますよ。
離婚したいけどお金がないという方は、離婚にかかるお金と離婚によってもらえる可能性があるお金について知りましょう。
周りからの見られ方が気になるから
離婚をすると、世間で言う「バツイチ」となります。周囲から悪いイメージを持たれてしまうのではないか…と不安に思ってしまう方も多いと思います。
ですが、今や日本で離婚する夫婦は3組に1組です。離婚は珍しいものではありません。そのため、バツイチとなってもあまり気にしない人もいますし、逆に経験者があなたの味方となってくれる場合もあるかもしれません。
どうしても周囲からの評価が気になるようであれば、まずは信頼できる人に相談相手になってもらうと良いでしょう。味方になってくれる人が1人でもいてくれれば、自然と周囲の目も気にならなくなりますよ。
夫と離婚したくない妻が関係修復のために行うこと
夫と離婚したくない自分の気持ちが整理できたら、次は夫婦関係の修復に向けて、実際に動き出しましょう。
ここでは、関係修復のためにできることをケース別に見ていきましょう。
それぞれのケースについて、Yahoo!知恵袋から関連した質問を引用しながらご紹介していきます。
妻に問題がある場合
- やることをやらない(家事、仕事など)
- ヒステリーがひどい
- 他の男性に浮ついている
あなたの行動が上記に当てはまるようなら、あなたが改善していくしかありません。今後の具体的な改善策を誓約書に示して誠意を見せれば、夫は離婚の考えを改めてくれるかもしれません。
Yahoo!知恵袋においても、「夫は妻に問題を感じて離婚したいけど、妻は離婚したくない」との質問が見つかりました。
質問者(妻)としては、離婚をするつもりはなく、関係を維持したいと思っています。一方の夫は「妻から開放されたい」と思っているようです。どうやら、質問者は日頃から見えない束縛をしたり、セックスを無理に迫ったりしていたようです。
「私は、主人に再び愛されるよう努力します、でも調停や浮気となったら離婚を受け止めないといけないのかなと思っています」
との問いかけに、ベストアンサーの方は「精神的に不安定になっているようですね」と答えています。
あなたは、悩みすぎて精神的に不安定になられているようですね。
それがご主人の重荷になっている印象を受けました。
専門家のカウンセリングを受けた方がいいと思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1220987967?__ysp=6Zui5ama44GX44Gf44GE5aSr44Go44GX44Gf44GP44Gq44GE5aa7
この質問者の場合、精神的な不安定による束縛が、夫をさらに苦しめているようですね。ベストアンサーの指摘のように、専門家に治療してもらいながら、夫婦関係の修復に努めた方がよさそうです。
夫に問題がある場合
夫が浮気をしている、またはDVなどであなたが暴力を受けている場合は、離婚について真剣に検討したほうが良いです。
このまま結婚生活を続けていたら、あなたは幸せになれるのでしょうか?浮気をした相手を許せますか?このまま暴力を受け続けて耐えられますか?
無理して一緒にいるよりも、離婚して別々の道を歩むほうが、幸せかもしれませんよね。
Yahoo!知恵袋にて、『DVをする夫が妻に愛情がなく、「子供の養育費は支払うから離婚しよう」と告げられた』との質問がありました。質問者の妻としては、子供と路頭に迷いたくないため、離婚したくないと夫にせがみます。しかし、夫婦仲の修繕は不可能な様子。この場合の妻の最善方法を教えて下さい、と問いかけています。
ベストアンサーでは、「離婚する前に生計を立てる方法を確立し、証拠集めが揃った時点で離婚交渉したほうがいい」と指摘しています。
DVって一口にいってもいろいろあるとは思いますが、身体に危害が及んでいるのなら病院いって診断書とっておいては。DVの証拠になります。また、証拠があれば不貞に関する分の慰謝料も取れるのではないでしょうか。
(中略)
生計立てる手段の確立、離婚条件を有利にもっていくための証拠集めが完了した時点で離婚のための交渉にもっていけばいいかと。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12143525397?__ysp=6Zui5ama44GX44Gf44GE5aSr44Go44GX44Gf44GP44Gq44GE5aa7
このように相手の浮気やDVが原因なら、その証拠を掴むことで慰謝料が請求できます。また子供がいる場合は、養育費も請求が可能です。
夫が原因で離婚ならば、慰謝料と養育費についてしっかりと話し合うのがポイントです。その後で別々の道を歩めば、きっと幸せな人生が掴めるでしょう。
性格の不一致や価値観の違いの場合
お互いの性格や価値観の違いが原因なら、夫婦で協議しながら改善していくしかありません。
夫は何を不満に感じているのか。自分はどうしてほしいのか。など、夫婦不仲の原因についてしっかりと確認しあい、どうやれば改善していくのか、2人で具体的に決めていくのがベストです。
しかし、夫が離婚に対してかなり本気であり、話し合いをしてもどうにもならないケースもあります。この場合、別々の道を受け入れる覚悟も必要でしょう。
Yahoo!知恵袋にて、『お互いの価値観の違いや性格の不一致が原因で、夫から離婚しようと言われ、どうすればいいか』との相談がありました。話し合いを重ねても、夫の離婚したい意思は変わらないようです。そして質問者は、夫の行動や言動に質問者が傷つくことも多くあったようです。
やはり夫のことはまだ好きです。しかし夫が離婚望んでいる以上夫の事をこれからの夫の人生を思ってたら離婚するのが夫の為ですよね。
一部引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14237448094?__ysp=5L6h5YCk6Kaz44CA6YGV44GE44CA6Zui5ama44CA6KiA44KP44KM44Gf
これに対し、ベストアンサーでは「気持ちを切り替えよう」と述べています。
価値観の違いは厳しいと思います。
性格も合わず、ご主人の言動や行動に傷つけられ、それでも好きなんですか…?
それにご主人から別れたいと言われたら、もうどんな努力をしても無理かと。
気持ちを切り替えて、もっと幸せな家庭を築ける男性を見つけて下さい。
判断は、早い方がいいですよ。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14237448094?__ysp=5L6h5YCk6Kaz44CA6YGV44GE44CA6Zui5ama44CA6KiA44KP44KM44Gf
相手の離婚の意思が固くてどうにもならない場合は、ベストアンサーの指摘のように、気持ちを切り替えて次に進んだほうがいいのかもしれませんね。
5つの法定離婚事由に該当する場合、裁判に至れば離婚は免れない
もしも、あなたの以下の行動が原因で夫から離婚を申し出された場合は、要注意です。
- 肉体的な不倫をした
- 家事をしない、生活費を渡さないなど生活を協力し合う姿勢がない
- 強度の精神病にかかり、回復するのが難しい状況
- 性生活の頑なな拒否、身体的・精神的DVなど
上記の4つは、「法定離婚事由(民法第770条)」に該当します。法的に離婚が認められるため、もしも離婚裁判となれば、あなたは確実に負けます。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089
話し合いで夫との関係が修復ができれば、離婚は免れます。しかし夫が頑なに離婚を主張し続け、最終的に裁判となれば、離婚するしかありません。覚悟しておきましょう。
夫とどうしても離婚したくない妻がやってはいけない行動
夫とどうしても離婚をしたくない!と先走った行動をしてはいけません。夫との溝が余計に埋められなくなり、最終的に離婚となってしまう可能性が高いです。
あなたがやってはいけない行動には、主に以下の3つが考えられます。
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
別居する
「別居して距離を置けば、お互いの存在を再確認し合えるから、復縁できるかも」
そう思って別居したとしても、関係を修復するのは難しいでしょう。むしろ、逆効果となるかもしれません。
別居をするということは、夫と物理的にも精神的にも距離ができます。それにより、夫が寂しく感じて、あなたとよりを戻したいと気持ちが変化することはあるかもしれません。しかし夫が本気で離婚したいと思っている場合は、余計に夫の心が離れ、離婚の決意をさせてしまう可能性もあります。
さらに、別居が長期化してしまうと「夫婦関係が破綻している」とみなされる可能性が高いでしょう。さきほどご紹介した民法770条「5つの法定離婚事由」の1つである「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があるからです。
まずはしっかりと夫婦で話し合い、お互いに関係修復の道を探り出すことが重要ですよ。
感情的に反論する
「私はここまで尽くしているのになんでわかってくれないの?」
「私が悪いかもしれないけどあなただって悪いじゃない!」
離婚したくない気持ちが強すぎるがために、上記のように感情的な反論をしてはいけません。あなたが感情的になれば、相手も感情的になってしまうもの。するとお互いに冷静な話し合いができず、夫婦関係を再構築することがますます困難となります。
離婚したくない気持ちをまずはグッと抑えて、冷静になりましょう。そのためには、一人で冷静になる時間を作るのがおすすめです。今までのあなたの行動や夫婦生活などを、じっくりと振り返ってみましょう。
または、信頼のおける人に相談してみるのもおすすめです。客観的な意見をもらえるため、より冷静に振り返ることができますよ。
まずはしっかりと自分の気持ちを落ち着かせてから、夫婦での話し合いに臨みましょう。
離婚届に記入する
「どうせ離婚するなんてハッタリでしょ?」と、軽い気持ちで離婚届に記入するのはおすすめしません。
離婚届に記入してしまうと、たとえあなたの同意がなかったとしても、夫が役場に提出すればそのまま受理されて離婚成立となります。その後で「本当は離婚したくなかった」と主張しても、離婚届受理を取り下げすることはできません。離婚を取り消しするためには、家庭裁判所で調停を申し出る必要があり、かなりの時間とお金がかかってしまいます。
一度離婚してしまえば、夫との修復がかなり困難となりますし、戸籍にも「バツ」が付きます。そのため、夫が離婚届を出してきても、絶対に記入しないようにしましょう!
勝手に離婚届を出されることを阻止する方法がある
ちなみに、離婚届の受理を事前に阻止できる制度があります。それが、「離婚届不受理申出書」です。
離婚届不受理申出書とは、あらかじめ役場に「離婚届を受理しないでほしい」と申請しておく制度のことです。これをしておくことで、たとえ夫が勝手に離婚届を提出したとしても、受理されることはありません。
離婚届不受理申出書の利用は簡単です。役場に行って「離婚届不受理の申し込みをしたいです」と伝えれば、担当者が必要な用紙を用意してくれます。あとは、それに必要事項を記入して提出するだけでOKです。
離婚届けを勝手に提出されそうで不安な方は、離婚届不受理申出書を事前に提出しておきましょう。
夫婦関係円満調整調停という方法も
どうしても夫婦での話し合いが進まない場合は、「夫婦関係調整調停」がおすすめです。
夫婦関係調整調停とは、家庭裁判所の調停委員が夫婦の仲介に入り、お互いの事情を考慮しながら関係改善に役立つアドバイスをしてくれるものです。
夫婦関係調整調停を利用することで、以下のようなメリットがあります。
- 2人での話し合いよりも、関係改善のための具体的な方法が明確になりやすい
- 第三者を挟むため冷静になれる
- 夫婦別々の聴取のため、本音を話しやすい
など
調停委員は第三者の立ち位置から、法的な視点も交えてアドバイスしてくれます。2人だけで話し合うよりも、健全な話し合いができることでしょう。
ただし、この制度を利用すれば、必ず離婚を回避できるわけではありません。結局は、夫婦がお互いに改善努力をしていくしかありません。調停委員はあくまでもアドバイスをする立場ですので、注意しましょう。
まとめ
夫から「離婚したい」と告げられたときは、まずは冷静になりましょう。夫婦関係を維持していきたいのであれば、2人でしっかりと話し合い、改善していくしかありません。逆に、夫の暴力や不倫が原因なら、離婚後の生活についても考えておくと安心です。
今回ご紹介した中で、夫から離婚したいと告げられたときに抑えておきたいポイントは以下の3点です。
- 離婚の原因があなたにあるなら、2人でしっかりと対策を話し合い、行動して改善していくこと
- 離婚したくないなら、別居したり、感情的に反論したり、離婚届に記入したりしないこと
- 経済的な問題で離婚したくない場合、持ち家や車の値段を調べることで行動を起こしやすくなる
これらのポイントを念頭に入れながら、夫との関係を修復できないかどうか、検討してみてくださいね。
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