知らないと後悔する「持ち家」に関する離婚準備とは?

夫の会社が倒産し住宅ローンの支払いが困難な時に、自分を頼ってくれず離婚

夫の会社が倒産し住宅ローンの支払いが困難な時に、自分を頼ってくれず離婚

今回インタビューに答えていただいたのは、元旦那さまが務める会社が倒産し住宅ローンの支払いが困難になったときに、とあることから夫婦でいる意味を感じられなくなり離婚したという、離婚当時30歳の女性です。

現在のシングルマザーとしての生活や同じ状況の方へのアドバイスも語っていただいています。

当サイトでは、離婚経験者の方にアンケート形式で離婚の体験についてお答えいただいています。
似たような境遇にあるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

離婚時の状況
  • 結婚生活2年の末に離婚
  • 年齢:30歳
  • 職業:専業主婦
  • 相手の年齢:36歳
  • 相手の職業:解体業
  • 子供:女の子(2歳)
目次

勤務先で出会った元旦那

–元旦那様との出会いと結婚に至った経緯を教えてください

結婚に至るまでですが、わたしたちが知り合ったのはわたしが勤めていた飲食店でした。彼の陽気な性格と誰に対しても公平である部分に惹かれました。

声が良くて歌が大好きで歌手のように上手かった。でも、それをひけらかすようなところはなくそういう部分にも惹かれました。

わたしは声がいい人が好きなんです。結婚の決め手はわたしが両親の元を出てひとり暮らしするようになったこと。

そこで一緒に暮らすことにしたので結婚を具体的に考えました。

マンション購入間もなく、旦那の会社が倒産

–なぜ、離婚することになったのか、原因を教えてください

わたしたちが同棲を始めた賃貸マンションで新婚生活をしていたのですが、半年くらいで分譲マンションを購入したんですね。とても素敵な分譲マンションが出来たのでこれはタイミングが良いと購入しましたが、入居して1年もしない間に彼の勤めていた会社が倒産してしまい、マンションローンが払えなくなってしまったのです。

初めはなんとか支払えましたがだんだん滞納することが増えて彼とわたしの関係がぎくしゃくし始めたのです。娘はまだ小さかったためわたしは外に働きに出ることは出来ませんでした。

振り返ってみれば、わたしたちの離婚の原因はマンションを購入してまもなく彼の会社が倒産してしまったことが大きかった。ローンの支払いが遅れると関係者から電話がかかってくるのですがその電話を取るのはいつもわたしで、しばらくすると電話ノイローゼのようになってしまい、彼は自営業で成り立たせる様子でしたがわたしが手伝うといっても頼ってくれず、何でもひとりで進めようとする彼と何のために夫婦でいるのかが分からなくなってしまいました。

たいへんなときこそ夫婦で力を合わせるべきじゃないのかなと思っていたわたしには、目の前の現実が苦痛でしかなかったのです。

–離婚を告げられた時、どのような反応をしましたか?

離婚は彼のほうから切り出しました。はっきりではなかったけどそのニュアンスから離婚した方がお互いのためだといっているように聞こえたのです。

子供の世話は彼の気分次第で夫婦の関係が穏やかにいっている日だけ手伝って虫の居所が悪い日は子供の寝顔を見る程度。家事も気分次第で、せっかく素敵なマンションなのに家に愛着を持たず、友人に誘われればお金もないのに出かけていってしまう。

こういう彼の姿にうんざりして子供を連れて家を出る前に離婚届を彼に渡しました。驚く様子はなかったです。

旦那にはお金がないので養育費は要求しなかった

–離婚の協議はすぐにまとまりましたか? それとも、時間がかかり大変なものでしたか?

家庭裁判所を通して養育費や慰謝料など事細かく決めて離婚したいと思いましたが彼にはお金がありませんでした。マンションのローンを数ヶ月滞納している状態でしたし、結局そのマンションは競売にかけられることになったのでマンションが財産になることもなく・・・。

彼は優しく明るい性格ですが、お金などのストレスが極限まで溜っている状態になると人が変わったようになります。一言で言うと全てのことがどうでも良い状態になってしまいます。

そういう状態で何を協議しても仕方がないと思ったので養育費も慰謝料も要求しませんでした。

–「親権」や「養育費」についてはどのようになりましたか?

親権ははじめからわたしが持つように決まっていました。彼が親権を取りたいと言えば話し合っていましたが一言も言わなかったからです。

養育費については払えるだけの経済状態ではなかったし、競売にかける分譲マンションのことでお金がかかるためこちらも要求しませんでした。結局払っていけるだけのお金がない人からは何も取れないのです。

幸せな時を思い出すと辛くなる時もあるが、離婚してよかった

–離婚してよかったことを教えてください

離婚して良かったことはわたしの甘えがなくなったこと。結構世間知らずで周りに甘えて生きてきたので離婚しなかったら世の中のことを知らないまま年を取っていたのだと思います。

シングルマザーはとても大変です。大変なことを書いたらきりがないくらい全てが大変です。

その大変さがわたしを一回りも二回りも成長させてくれたのではないかと思います。泣いたり鬱々とする時間がないことがわたしにとって救いになっています。

やっと大人になったような気がします。

–離婚して辛いと感じたことを教えてください

寝る前などふとしたときマンションを買った頃の幸せな新婚生活を思い出すと辛くなります。ハワイへ新婚旅行へ行ったときのことや彼と交際していたときのこと、娘がお腹に宿ったときのことや生まれたときのことをおもうと離婚したことについて辛くなります。

娘を連れて買い物や公園に行くと周りが幸せそうに見えてしまうことも。家族3人4人で楽しそうに買い物する姿などを目にすると、離婚しなかったらわたしにもこんな幸せがあったのかもと考えてしまいます。

–離婚して正解だと感じますか? それとも後悔の方が大きいですか?

どちらかと言えば離婚して正解だったと思います。その理由は彼のどうしようもない一面を見てしまったから。

それも含めて家族として頑張っていければそれに越したことはないですが、彼は1番大変な時期にわたしを頼りませんでした。わたしは彼に協力したかったけれど、その意思もちゃんと伝えたけれど、彼はわたしには何もできっこないと決めつけました。

やはり危機的状況の時に人間の本性が出ますから、今後のことも考えてあのとき耐えるよりは離れて良かったと思ってます。

再婚はできたらいい

–現在は再婚していますか?

再婚してません。再婚はいつか出来たら良いなとは思っています。

それこそ娘が反対しなければですが。再婚するなら娘が応援してくれるような人と決めています。

娘が少しでも気が乗らなければ一生このままで良いとも思いますがこればかりは分かりませんよね・・・。人間いつ気が変わるか分かりませんから。

もしもわたしたち親子のことを本気で守りたいといってくれる男性が現れたときは、こちらも本気で将来のことを考えようと思っています。

お金のことは最悪なんとかなる

–離婚経験者として、現在、離婚を悩んでいる人に向けてアドバイスをお願いします

現在離婚を考えている人は多いでしょうね。今は離婚しても変な目で見られることはない時代ですから、苦しければ離婚して良いと思います。

自分の人生ですから自分が消えてなくなりそうなら一人になった方がいい。子供がいると、特に子供が幼いと不安から離婚に踏み切れない人が少なくありませんが、日本に住んでいるなら最悪生活保護を受けられますし、収入が少なければたとえば母子家庭等医療費助成制度や児童手当が使えるので離婚をむやみに怖がることはないです。

実家に助けてもらえなくても、どこかアパートを借りなくてはならなくてもなんとかなるものです。

調査方法:アンケートサイトにて質問
調査日:2020年11月7日

多くの夫婦がやっている「持ち家」に関する離婚準備

離婚後に後悔することの一つが、「持ち家」に関する離婚準備を怠ってしまうことです。
大きな後悔をする前に、離婚を切り出す前に学んでおきましょう。

夫の会社が倒産し住宅ローンの支払いが困難な時に、自分を頼ってくれず離婚

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