知らないと後悔する「持ち家」に関する離婚準備とは?

妊娠と同時に婿入りした夫の浮気が判明し、長期間の別居生活・裁判の末に離婚

妊娠と同時に婿入りした夫の浮気が判明し、長期間の別居生活・裁判の末に離婚

今回インタビューに答えていただいたのは、結婚式を挙げて妊娠したと同時に元旦那様の浮気が発覚し、長期別居・裁判離婚の末に離婚したという、離婚当時37歳の女性です。

長く続いた別居生活や裁判離婚となった状況などについて詳しく語っていただきました。
現在は再婚して再婚相手との間にも子供がいるそうです。

当サイトでは、離婚経験者の方にアンケート形式で離婚の体験についてお答えいただいています。
似たような境遇にあるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

離婚時の状況
  • 結婚生活9年の末に離婚
  • 年齢:37歳
  • 職業:正社員(事務業)
  • 相手の年齢:37歳
  • 相手の職業:宅配ドライバー
  • 子供:男の子(9歳)
目次

お婿に来てくれた小中学校の同級生

–元旦那様との出会いと結婚に至った経緯を教えてください

小中学校の同級生でした。クラスなどは一緒になったことがなく顔見知り程度だったのですが、25歳くらいの時に偶然に地元で再会をし、そこから半年くらいで交際に発展しました。

一番素敵だなと思ったところは、朝から晩まで仕事を一生懸命頑張る人でした。それなりに経済的にも安定しているので、デートをしていても羽振りもよく、そういう経験がなかった私にはとても楽しかったのを覚えています。

結婚にも不安はありませんでした。私は長女だったので、お婿にきてくれることが前提だったのですが、それを了承してくれたのが決め手でした。

妊娠中に夫が浮気をしたことが離婚の原因

–なぜ、離婚することになったのか、原因を教えてください

入籍をし、結婚式を挙げてすぐに私の妊娠がわかりました。私は幸せの絶頂でしたが、主人が結婚前に付き合っていた彼女と浮気をしていたのです。

主人の様子がおかしいのはすぐにわかりました。携帯をチェックしたらすぐに浮気が判明しました。

友達と食事に行くと言っていたとき、仕事の飲み会があると言っていたとき、実家に帰って親の様子を見てくると言ってたとき、すべて浮気をしていました。ちなみにその彼女には結婚したことを隠していたようです。

そのときは新築を建設中だったし、私も身重だったので、すぐに離婚とはなりませんでしたが、私の中で完全に気持ちが冷めていきました。そんな父親じゃ生まれてくる子供が可哀想、という気持ちが一番強かったです。

その辺りから毎日のように喧嘩をするようになりました。出産直前に私の両親との二世帯住宅が完成しましたが、私だけがその家に入り、主人は自分の実家で生活するようになりました。

ですので、一緒に生活した期間は1年弱程しかありません。それからはもうすっかり離婚したかのような生活です。

出産したことも知らせず、私はシングルマザー同然で赤ちゃんとの生活をスタートさせました。離婚するかしないか、なども話し合いたかったのですが、なんにせよ初めての出産子育てに夢中で、それどころではなくなってしまいました。

それから数年はそのままだらだらとしてしまいましたが、お互いの両親の介護問題や相続問題を考えて、きちんと離婚するということになったのです。

–離婚を告げた時、どのような反応をしましたか?

最初に浮気がわかった当時は、私は落ち着いたら離婚したい、主人は離婚したくないという意見でした。もう一度やり直したいと言うよりは、主人は世間体を気にしてそう言っていたように思います。

主人は私と一緒になった当時、バツイチで私とは二度目の結婚でした。別居している間、節目節目で息子と主人は会ったりもしましたが、親子というような関係ではありませんでした。

離婚届を出していないだけで、もう長い時間、離れている生活だったので、お互い離婚には納得するようになりました。

お金関係で揉めて裁判離婚に至り長引いた

–離婚の協議はすぐにまとまりましたか? それとも、時間がかかり大変なものでしたか?

離婚と言うことにお互い納得はしているものの、お金関係のことで揉めてしまいました。結婚したとき、彼がお婿にきたという形でしたので、結納金は私の家から彼の家へ渡しました。

彼の浮気からこうなり、実質的に結婚生活はなかったも同然なのだから、結納金は返して欲しいと私の方からお願いしました。それに主人が納得しなかったので、離婚裁判というものまで持ち込むほど揉めました。

長かったです。結婚生活9年ほど、同居期間は1年未満、離婚裁判で離婚するまで2年弱かかってしまいました。

離婚裁判の結果、結納金は全額戻ってきました。慰謝料という形のものはありませんでした。

当時の主人は転職し、お金に困っているような生活をしていたので、慰謝料はもらえないだろうと早々諦めました。

–「親権」や「養育費」についてはどのようになりましたか?

彼の方は、悲しいことですが、子供にはあまり固執しませんでした。私の好きなようにしていいとのことで、離婚後も面会したいだとかの話は向こうからはなかったです。

きちんと離婚してからは一度も連絡もとっていないので、息子とも会っていません。結婚生活は9年近くありましたが、ほとんどが別居をしていて、私はほぼ、といいますか完全にシングルマザーとして息子を育てたものと同じでしたので自然とそうなってしまったのかもしれません。

養育費は月に2万円と取り決めましたが、6ヶ月ほど振り込まれたきり、あとは音沙汰なしです。私も彼に連絡を取るのが億劫だったし、毎日の忙しさでいっぱいいっぱいでそのままになりました。

サポートしてくれる人が周囲にいるから離婚してよかった

–離婚してよかったことを教えてください

養育費が半年ほどで振り込まれなくなったとき、やはり息子に対しての気持ちはこのくらいのものなんだと感じ、一緒にいても息子にいい影響はなかったのかもしれないと思いました。自分では感じていなかったのですが、離婚してからは周りから、「顔が明るくなったね!すっきりした顔してるよ!」と私がよく言われました。

離婚しているも同然、という状態のままずるずるとしてしまっていたので、周りにも心配をかけていました。私だけでなく、周りも気持ちがすっきりし、頑張っていかなきゃと気合いが入りました。

–離婚して辛いと感じたことを教えてください

嬉しい子供の成長を一人で見ていかなくてはならなかったことです。両親も実妹もすぐ近くにいて、環境には恵まれていましたが、やはり「子供の父親」とはまた違う存在で、子育てをしていてふと孤独を感じることが多くありました。

嬉しいことを一緒に手を取り合って喜ぶ人が私の隣にいませんでした。例えば、息子が運動会でリレーの選手に選ばれたとき、私は嬉しくて感動して涙しましたが、こんなとき父親がいたら一緒に喜び合えたし、息子を2倍褒めてあげられたのかな、と感じていました。

–離婚して正解だと感じますか? それとも後悔の方が大きいですか?

離婚して正解だと思っています。私は有り難いことに、実の両親、実の妹家族がすぐ隣に住んでおり、職業も両親の経営する会社の事務として働くことができていました。

融通もきくし、みんなに囲まれて助けられながら、気兼ねなく子育てをすることができたので正解だと感じているのだと思っています。これが周りにサポートしてくれる方がいなく、自分ひとりで子育てをしていかなくてはいけない環境だったら挫折をしていたと思います。

息子もまだ小さい頃は、体調を崩して保育園を休むことも多くありましたが、周りのサポートのおかげで私は仕事を休んで看病することができました。他の職場だったら精神的にもつらかったと思います。

離婚後3年して職場の同僚と再婚

–現在は再婚していますか?

同じ職場で働く1歳年下の方と2年前に再婚しました。離婚してから約3年後です。

現在、1歳の息子が再婚した方との間にいます。お付き合いはしていても再婚する気は私にはなかったのですが、相手が子供をとても欲しがっていたので決心しました。

私の連れ子である長男も兄弟を欲しがり、再婚に賛成してくれたので話は思っていたよりもとんとん拍子で進めることができました。私の年齢がその時点で40歳直前になっていたので子供が欲しいことを考えると急がなくてはなりませんでした。

ただ、私は連れ子ありの再婚になりますので、不安は多くありました。なにがあってもこれからの生活では長男の気持ちを第一に考えるということを結婚の条件とさせてもらいました。

振り返ってみると離婚はマイナスな部分だけではない

–離婚経験者として、現在、離婚を悩んでいる人に向けてアドバイスをお願いします

環境やお子さんの有無、年齢、職業、などがみんな違うので、離婚したほうがいい!しないほうがいい!とははっきりと第三者からは言えないと思います。結婚生活を続けても、離婚しても、生きていくには絶対に悩みもストレスも抱えています。

だったら、思い切って人生をやり直してみるのもいいのではないかなぁと私は思います。大変なこともありますが、どうにかやっていけます。

ご自分の気持ちを一番大事にして欲しいです。離婚を経験して本当にたくさんのことを学びました。

自分には忍耐がなかったこと、私にもいけないところがあったこと、結婚生活には我慢が必要、などです。いまの結婚生活では同じ失敗を繰り返さないよういつも自分に言い聞かせて過ごしています。

学ぶこともたくさんあったので、離婚は私にとってマイナスな部分だけではなかったと思っています。

調査方法:アンケートサイトにて質問
調査日:2020年11月7日

多くの夫婦がやっている「持ち家」に関する離婚準備

離婚後に後悔することの一つが、「持ち家」に関する離婚準備を怠ってしまうことです。
大きな後悔をする前に、離婚を切り出す前に学んでおきましょう。

妊娠と同時に婿入りした夫の浮気が判明し、長期間の別居生活・裁判の末に離婚

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