知らないと後悔する「持ち家」に関する離婚準備とは?

海外転勤が多いなか家族内での疎外感を感じて離婚

海外転勤が多いなか家族内での疎外感を感じて離婚

今回インタビューに答えていただいたのは、海外転勤が多いなか家族内での疎外感を感じて離婚したという、離婚当時52歳の男性です。

夫婦仲が悪かったわけではないけれど、離婚協議はスムーズにできたそう。
当時の状況や同じ境遇の方へのアドバイスを語っていただくことができました。

当サイトでは、離婚経験者の方にアンケート形式で離婚の体験についてお答えいただいています。
似たような境遇にあるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

離婚時の状況
  • 結婚生活22年11ヵ月の末に離婚
  • 年齢:52
  • 職業:商社勤務の機械関連チーム
  • 相手の年齢:47歳
  • 相手の職業:外資系金融会社のセクションマネージャー
  • 子供:女の子(20歳)、女の子(18歳)
目次

妻は同じ職場の同僚

–元奥様との出会いと結婚に至った経緯を教えてください

元妻との出会いは、同じ会社に勤務していましたので。職場結婚です。仕事には英語が必要な部署で、彼女は海外のクライアントとの仕事のやり取りもそつなくこなし、聡明さがあったところに惹かれました。

その後、海外のプロジェクトの仕事で同じチームで仕事をするようになり、残業が多い部署でしたので、仕事帰りに一緒に食事をする機会が増えて、次第にプライベートの話をするようにもなり、仕事はしっかりこなしながらも、プライベートも仕事同様にきっちりとした生活をしているところに惹かれました。

海外転勤があり家族の中で疎外感を感じ、夫婦話し合い離婚した

–なぜ、離婚することになったのか、原因を教えてください

私の会社は国内外に転勤が多く、子供がまだ小さい頃は、家族同伴で赴任先で一緒に暮らしていましたが、子供が学校の受験を控える歳になると、家族同伴での転勤はままならず、単身赴任となりました。国内の転勤であれば週末を利用して帰宅することは可能でしたが、海外の遠隔地ともなりますとせいぜい1年に1回帰国できれば良い方です。

たまに帰れても数日の在宅で、また勤務地に赴く、そのような生活を数年繰り返している中で、帰宅しても次第に妻や子供たちの話の話題に加わることが出来なくなり、家族の中で疎外感ばかりを感じるようになりました。さらに数年後、子供たちも大学まで進学できる学校への入学も決まり、妻は、得意の語学を活かして外資系の会社に再就職しました。

元々社交的な性格で家の中で家庭を守るよりは、働きながら家事も両立していくことを希望していました。働き出してから数年が経ちますと、勤務する会社でも相応のポジションが与えられ、子供たちも養っていける収入を得るようになりました。

この様な状況になりますと、たまに帰宅してもすれ違いが殆どで、会話することもなくなり、このまま夫婦生活を続けて、老後になった時に果たして一緒に生活ができるのだろうかとの不安もあり、妻と話し合った結果同じことを考えており、離婚することとなりました。つまり、妻は社会的に独立が出来て、相応の収入を得られるようになったことが離婚を決めた主な理由です。

–離婚を告げた時、元奥様はどのような反応をしましたか?

離婚はどちらかが一方的に話し出したのではなく、これから先私たち家族がどんな暮らしをしていくのかということから話し出しました。今のすれ違いの生活をどのように受け止め、これから長い人生一緒に生活していけるのかが話し合いの大きな焦点でした。

その話し合いの結果が離婚ということになりましたが、お互いの心の中では既に決めていたことですので、特に取り乱すことなく冷静に受け止め、特に、子供の将来について多くを語り合いました。

慰謝料や親権、養育費など離婚の話し合いはすんなり決着

–離婚の協議はすぐにまとまりましたか? それとも、時間がかかり大変なものでしたか?

離婚は、お互いの心の中ですでに決まっていたこともあり、話もどちらからともなく自然に離婚の話となり、弁護士を入れる必要もなく特に大変なものではありませんでした。

妻は仕事を持ち、生活していける収入もあることから、それほど多くの慰謝料も望まず、子供たちが社会に出るまでに学費など最低限必要なお金くらいで、慰謝料としては、それほど多い金額ではありません。話し合いについても当人同士のことよりも、子供たちの将来についての話が主でした。

–「親権」や「養育費」についてはどのようになりましたか?

私たちには子供が2人おり、これまで一緒に生活してきた訳ですので、今後も子供たちは親と一緒に暮らすことで、親権は日本に在住する妻が持つことで話し合いました。やはり、親と子供は一緒に生活することが親子にとって一番良いと言う結論です。

次に、養育費については子供が学校を卒業するまでの学費と生活費(子供は妻と同居ですので子供にかかる生活費相当分)を支払うことで同意しました。

離婚し自由と夢を叶えることができて幸せ

–離婚してよかったことを教えてください

離婚をして良かったと感じることは、自由になれて自分の夢が実現できたことが一番です。離婚をしますと子供たちに会えない寂しさは勿論ありますが、現在は、定年でリタイアして、海外に1人で暮らし、ほぼ考えていた通りの快適な生活を過ごしています。

元々私は、リタイア後は海外でのんびり暮らしてみたい夢を持っていました。もし離婚をしていなければ家族での海外暮らしは夢に終わっていましたし、離婚したからこそ夢であった海外生活が実現できたと思います。

–離婚して辛いと感じたことを教えてください

離婚をして、辛く感じるのはやはり孤独感です。長い間一緒に生活してきた家族を失うわけですから、お互いによほどの憎しみがあって離婚したのではない限り寂しいという感情を持つと思います。

幸い私は海外で暮らしていますので、孤独感は少ないですが、離婚直後に日本で暮らしていた時は、他の家族が買い物をしているのを見たりしますと、私にはもうこの生活は無いと思うと、一緒に生活をしていた時のことを思い出し寂しい気持ちにはなります。

–離婚して正解だと感じますか? それとも後悔の方が大きいですか?

結婚をして離婚に至るわけですから、よほどの理由がない限り、誰にでも多かれ少なかれ後悔はあるのだと思います。私も過去を振り返り、何故お互いもう少しうまくやれなかったと後悔することもあります。

しかし、今更後悔したところで時間は元には戻りませんし、離婚をしたことで自由と以前からの夢であった海外暮らしを手に入れることができて、仮に再婚した場合は離婚して学んだことを繰り返さなければよいことで、今の段階では離婚して正解だと感じます。

再婚は、海外のため問題は多いが機会があればしたい

–現在は再婚していますか?

私は、現在再婚はしておりません。子供たちも既に独立していますので、再婚することに特別な弊害はなく、機会があれば再婚を考えています。

しかし、現在、私は海外暮らしで今後も日本に戻るつもりもありません。仮に結婚するのであれば、日本人や他の外国人ではなく今暮らす国の女性が対象になると思いますが、それには日本で暮らすのとは条件が異なり、滞在ビザや様々な問題を解決する必要がありますので、それらの諸問題を解決できれば再婚を考えています。

周りの目を気にする必要はない。夫婦でしっかり話し合うこと

–離婚経験者として、現在、離婚を悩んでいる人に向けてアドバイスをお願いします

離婚を考えるときに、まず思うのは親戚や会社、知人などの世間体が大きいのではないでしょうか。特に日本人はその傾向が強いと思います。

私も離婚する時に同様の事を考えました。しかし、世間ははたしてあなたをバツイチ人間と思い、差別した目で見るでしょうか。私の周りでも離婚した人はいますが、本人が気にするほど周りの人たちはその人の離婚は気にしていません。

それよりも、何が原因で離婚を悩むのかそれは解決できるのか、できない問題なのかを話し合うことが大切です。離婚してしまいますと当然元には戻りませんので、後で後悔しないように二人でしっかり話をすれば、どうすればよいか答えは必ず見つかります。

調査方法:アンケートサイトにて質問
調査日:2020年11月9日

多くの夫婦がやっている「持ち家」に関する離婚準備

離婚後に後悔することの一つが、「持ち家」に関する離婚準備を怠ってしまうことです。
大きな後悔をする前に、離婚を切り出す前に学んでおきましょう。

海外転勤が多いなか家族内での疎外感を感じて離婚

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